Vision

“誠実”であること  
〜弁護士の社会的使命を果たすために〜

弁護士には、法律のプロフェッショナルとして、法律的知識、論理力、読解力、文章力、洞察力、分析力等の各種能力を備えていることが必要ですが、それと同時に、いやそれ以上に、人間として誠実であり続けることが不可欠の素養だと考えております。

一般の方々には、自分が依頼する弁護士が上記の各能力を有しているのかどうかを見極めるというのはほとんど至難の業だと思います。だからこそ、その弁護士が誠実かどうかを見極めることが重要です。誠実であることなくして、法律家としての能力を高めることは絶対にできません。法律は、社会的正義を実現するために、長い歴史の積み重ねによって作り上げられてきたものです。法律は単なる道具ではありません。法律には血が通っているのです。私が司法修習生の時にご指導をしてくださった裁判官から「準備書面や判決書は、それを破いたら血がしたたり落ちるようなものでなければならない」というお言葉を頂戴しました。実にその通りだと思います。そして、血の通った文章を書くための必要条件は人間としての誠実さにあるのではないでしょうか。ですから、一般の方々が、依頼をしようとしている弁護士が果たして能力を有する弁護士であるか否かを見極める最大のポイントは、話をしてみて、その弁護士に人間としての誠実さを感じられるかどうかということに尽きると思います。

このVisionとして掲げている「only oneの唯一無二の手仕事」と「職人であり続けること」の大前提として、私は、人間として誠実さを失ってはいけないと自戒しております。

弁護士として誠実であり続けること、それが、私の弁護士としての社会的使命を果たす唯一の方法だと考えております。